スライ祭

Posted 9月 9th, 2012 by TSUMA

先日スタローンの「ランボー」第1作を見ました。
何となくTVで流れていたものを見ていたのですが
テンポの良さと迫力のアクションに思わず引き込まれてしまい、
昔の作品だと古くさく感じて、見ていなかったことを後悔しました。
早速ランボーシリーズの1〜4まで見て、しっかり堪能し
もっとスライ(スタローンのニックネーム)のアクションが見たい!と
勢いで全部のロッキーシリーズまで見てしまいました。
すっかり頭の中がムッキムキのスライ祭です。

ランボーはその激しいアクションも見どころですが
ベトナム帰還兵であるランボーの悲しさが感じられるのが良いです。
戦友が亡くなったり、帰還してからアメリカでひどい扱いをうけたり
ランボー1のラストでそういったやり場のない感情が爆発して
大佐の前で泣きじゃくるランボー。見てるこちらまで可哀想さに胸が痛みます。
演じているスライの不器用な感じや捨て犬のような淋しげな目が
さらにランボーの心情をあらわしているような気がします。

1作目は文句のない名作でしたが、2〜4作目はアクションに趣を置いた
娯楽大作映画となっています。それもまた面白く見られました。
でもやはり1作目が一番良かったなと思います。
シリーズ最後にランボーは故郷アメリカの農場に帰りますが
ランボーシリーズの最後にふさわしいシーンでした。

ロッキーも今まであらすじは知っていたものの、
最初から見たことがなかったので敷居が高いと思っていましたが
全然そんなこともなく、時代に関係ない普遍的な物語でした。
1〜6まで、早く続きが見たくて2日程で見てしまいました。
特に面白かったのは1〜3と6、4と5はいまいちな出来だと思います。
ロッキーのトレーニングのシーンがとにかく面白くて
精肉工場の生肉打ちとか、起きがけの生卵一気飲みや
フィラデルフィア美術館までのランニングなど、
見ていてわくわくするような良いシーンばかりでした。
さすがに名作と呼ばれる映画は違うものなんだなーと思いました。
ロッキーのまわりのキャラも個性的で、みんな良かったです。

しかし、シリーズを通して皆勤賞なのが
ポーリーとアポロのトレーナーのデュークだったとは!
エイドリアンが6作目で故人となっていたのは泣けました…
思い出の場所巡りをするロッキーにも涙…。
これからもロッキーはエイドリアンとの思い出と
生きて行くと感じさせるラストに感動です。

ランボーとロッキーがこんなに名作だったとは驚きでした。
そりゃあスライもスーパースターになって当然ですね。
しかも脚本と監督もできちゃうなんて、ものすごい才能。
「刑事ジョーママにお手上げ」とかもあるので(なぜか公開当時に見ました)
すべての作品が名作というわけではありませんが
スーパー映画人のスライには、なるべく長生きしてもらって、
新たな作品を作り続けていって欲しいですね。

 


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